2015年02月03日

パタゴニアの旅

1月12日から29日までアルゼンティンとチリにまたがるパタゴニアに出かけました。インチョン
空港からニューヨークまで15時間、そしてニューヨークからベノスアイレスまで11時間待ち時
間をいれるとほぼ2日かかってアルゼンティンに着きました。パタゴニアは南緯40度から55
度までアンデス山脈を背にアルゼンティンとチリにまたがる地方をいいます。十数年前からパ
タゴニアは憧れの地でした。 思った通りにパタゴニアには手つかずの大自然がたくさん残っ
ていました。天突く鋭鋒ヒッツロイやパイネ山、キングサイズのモレノ氷河、そしてどこまでも続
く真っ青な空、羊やグアナコが遊ぶパンパ…空にはレンズ雲やうろこ雲、筋雲など様々な雲が
出て見飽きません。数冊の本を読んで下調べをして出かけました。広大で荒涼としたパンパも
昔は先住民族が狩りをして生活していた場所。今は鉄条網が敷かれ牧場主のものになってい
ます。 アコンカグアの登山口やヒッツロイ、パイネ山、イグアスの滝など色んなところを見て回
りましたが、一番印象深かったのはモレノ氷河でした。なんと60~80メートルの柱状の青い氷河
が巾35キロにわたってよこたわっています。その氷河の中に川も流れています。そして若者た
ちが氷河の中をトレッキングしていました。この氷河、実は一日2メートル動いています。 私た
ちは1時間ぐらいじっと氷河を眺めていましたが、柱状の氷の割れ目がかすかに広がって行く
のがわかりました。時々どっかあんという爆発音が聞こえます。目の前に雪煙をはきながら氷
河が湖に落ちていきます。本当に迫力あるすさまじい光景でした。ヒッツロイ山(3100米)は
チャルテンという町からもはっきり見えますが、8時間歩いて目の前にそびえる姿を見ました。
鋭鋒の下は氷河がありエメラルドグリーンの湖には氷河の塊が浮いていました。
 これほどの自然がそのままの姿で残っているのはこのパタゴニアだけでしょう。毎日が感動
の連続でした。ベノスアイレスの町も2日間観光しましたが、アルゼンティンのお金持ちは日本
の金持ちより0を二つ つけたもの貧困者も0を二つ減らしたものだそうです。一番衝撃的だっ
たのは空港からベノスアイレスの街に入ると高層ビルの隣に一見してわかるスラムが何キロ
と続いていることでした。タンゴの発祥の地ボカ地区にはここからは入れません、警察官も助
けてあげられませんという危険ゾーン地区もありました。何か所もあるようです。
 病んだアルゼンティンの一面を見る思いでした。海外へ出かけるとやはり日本の良さがたく
さん見えてきます。収穫多い旅でした。まだほとぼりが冷めず、よくぞ地球の裏側までいったな
あ…と思います。


パタゴニアの旅
パタゴニアの旅


パタゴニアの旅


左から パイネ山群   モレノ氷河    ヒッツロイ山群



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Posted by ともちゃん at 20:41│Comments(0)登山
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