六甲山縦走

ともちゃん

2015年11月10日 07:02

11月6日から9日まで六甲山の全山縦走へ出かけました。1度は行ってみたいと以前から
思っていました。最終日、縦走が終ってから泊まる有馬温泉も楽しみでした。
新田次郎の小説に出てくる加藤文太郎が毎日 自宅から神戸製鋼所へ通ったというこの
六甲の道を歩いてみたい…そんな思いがずっとありました。いつもは単独でしか登らない
文太郎が後輩から無理に頼まれ、断り切れずに登攀したばかりに厳冬期に槍ケ岳の北
鎌尾根で遭難。彼には結婚後、ちいさな幼子(女児)もいました。漁村生まれでいつもポ
ケットにはいりこや干し魚を忍ばせてぽりぽり噛みながら登っていたという伝説の人です。
彼が生きていたら…といつも思います。

 6日は須磨浦公園から登り始めました。海岸線が眼下に見え、高いマンションやビルも
林立しています。11月というのに異常な暑さで半袖でいいほどでした。最初から階段を
上ります。ちらほら何組かの若者が通り過ぎていきます。だらだら出る汗を拭きながら旗
振り山に到着。ここはその名のとおり、江戸時代に通過する船の目印に大きな畳1枚分
の旗を振って知らせたという山です。街中を通り過ぎて栂尾山を越え、須磨アルプスとい
われている馬の背にきました。都会の真ん中にこんな岩場が…と思わせる岩、又岩の連
続です。砂岩でできているようで歩きやすく、難なく通過できました。そこから東山、高取
山とずっとウップダウンをくり返しながらやっとの思いで街中の鵯越の駅に到着。宿泊地
のシーパル須磨へは17時過ぎに着きました。今日は20キロ近く歩いたでしょう。

 7日は朝6時半前に宿を出発。鵯越駅まで戻り、そこから菊水山、鍋蓋山を越えて麻耶
山までの道のりの長いこと、長いこと。アップダウンの繰り返し。町の高級住宅地を通り抜
け、又山の中。天気は曇り空だったので昨日ほどの疲れはありませんでした。麻耶山はき
っとその名からしてインド仏教に由来していると思います。目的地のYMCAに到着したのは
15時40分。約8時間の歩行。道のりは17キロでした。疲れたあ…

いよいよ最終日。朝から雨です。予感は当たりました。六甲山でやく2時間。雨の中を延々
黙々と歩きました。大平山から塩尾寺(えんぺい寺)まで約5時間。19キロを歩き続きまし
た。念願の有馬温泉は高台にあるリッチなホテルで大浴場でゆっくり疲れを摂りました。
昔からその名をはせた温泉地でした。

3日間で58キロを全員クリア。素晴らしいことです。企画をして下さったリーダーさんの感謝。




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